大船渡市の山林火災で、ペットを連れて避難した人に対して、雫石町の動物愛護団体が、無料で一時的にペットを預かる取り組みを始めました。
雫石町の動物愛護団体「動物いのちの会いわて」は、大船渡市の山林火災で犬や猫などを連れて避難した人の負担を減らそうと、市の要請を受けて、2日から無料でペットを預かる取り組みを始めました。
団体は2日、大船渡市三陸町越喜来の道の駅に、大型の秋田犬を連れて避難していた82歳の男性の依頼を受けて、犬を迎えに来ました。
男性は、周囲に迷惑がかかることを心配して避難所となっている公民館などには行かず、道の駅の駐車場に止めた車の中で寝泊まりしていましたが、夜になると犬がほえて周辺に気を使うなど疲労もあったことから預かりを依頼しました。
犬は、ゲージで運ばれる際にさみしそうにしていましたが、飼い主の男性とその家族は「すぐ迎えに行くからね」と声をかけていました。
男性は、「夜中にほえるとほかに車中泊をする人の迷惑になるので、預かってもらって助かります」と話していました。
団体の下机都美子代表は、「私たちのような団体が力になれることもあるのでまずはペットを連れて避難してほしい」と話していました。
市は、ペットの預かりを希望する場合は大船渡保健福祉環境センターまで連絡してほしいとしています。
電話番号は0192−27−9923です。
岩手日報 2025年3月2日